「MAGIC MUSIC TRIP!~1st trip~」への30マイル vol.13『作詞入門/阿久悠』

昭和の大作詞家、阿久悠さんの『作詞入門』を読みました。


ワールプールの活動休止ライブで、和田アキ子さんの『あの鐘を鳴らすのはあなた』の替え歌を作って、ジョン・松平に歌ってもらったんですが、その作業の中で、原曲のかっこよさにしびれました。作詞は阿久悠


子供の時に聞いてた歌謡曲の歌詞・タイトル、すごいのがたくさんあったなー、と最近になって特に思ってて、ネットでいろいろ調べてたら、これもたどり着くのは阿久悠さんでした。


例えば、沢田研二さんの大ヒット曲『カサブランカ・ダンディ』とかすごいよ。


「ききわけのない女の頬を ひとつふたつ張り倒して」


が曲の歌い出し、って考えてみると、いま普通そんな歌詞ないよな!と思う。斬新で、めちゃくちゃかっこいい!田嶋陽子先生に怒られそうですが(笑)。


他にも、数え切れないほどの傑作や名作を遺した巨人の爪の垢を煎じて飲んでみたい、と思い、本屋をハシゴして見つけました。


'72年の著作だからもう38年前なんですね。とても面白く、一気に読みました。


一般のマニュアル本、というのとはちょっと違います。「俺はこういう男なんだぜ。マネできるもんならやってみろよ」というスタンスで中盤以降まで書かれていて、終わりに近くなって、いくつか作詞術の実践法をお教えいただける、という感じです。


いやー勉強になりました。歌詞というのは、その原稿用紙に書かれた文字だけではなくて、その背景に、マーケティングや膨大な思索、時代に向き合う姿勢、作家の人間としての器、などが凝縮されているものなんですね。


奥深い!!


あと18マイル☆