宮田ロウ的名盤・その3『若者たち/サニーデイ・サービス』

桜が満開ですね!


桜の景色を見ると思い出すのは、サニーデイ・サービスの2ndアルバム『東京』(写真下)。M-4「あじさい」が大好きで、よく聴きました。


サニーデイ・サービスといえば、僕にとってものすごい衝撃だったのが、'95年の1st『若者たち』(写真上)です。


全10曲約30分、どこをとってもムダの無い濃密なアルバム。独特の世界観、なのにとてもポップ。中毒のように聴きまくりました。


曽我部恵一さんは僕と同い年、というのを知り、当時さらにガク然としました。いったいどうやったらこんな音楽を作れるんだろう。


サニーデイ・サービスのディレクターであった渡邊文武さんと、数年前にお話させていただく機会があったので、『若者たち』大好きで聴きまくってました!とお伝えしたら、「あれはビーチボーイズの『PET SOUNDS』みたいなのを作ろう、って言ってレコーディングをやってたんだけど、そうはならずに、結果としてああいうアルバムになったんだよ」というお話でした。へえー。


『PET SOUNDS』はもちろん名盤ですが、いやいやしかし、『若者たち』にはそれに負けない、このアルバムにしか無い特別な音楽のマジックがあります。今聴いても、そう思います。