不思議な出会いのこと

 写真にうつっているのは、先日1/13のライブ“「パレード」レコ発ファイナル”を見に来て下さった井上治子さんという方が、僕らのライブを見ながら描いてくれた絵と、その方の亡き夫である報道カメラマン井上青龍さんの写真集です。


その日僕は自分達の出番まで客席で他のバンドのライブを見ていたのですが、客席でライブをお酒とともに楽しみながら、絵を描いているひときわ目立つマダムがおられて、その方が井上治子さんでした。僕は初対面でしたがたまたま隣で見ていて、「今日は良いバンドばかりやねー。楽しいね」等々声をかけてこられたので、「ありがとうございます」云々色々とお話をしました。そのうちお酒のせいもあってかご機嫌な様子になってこられて、「あなたに亡くなった主人の写真集を送る」という話になりました。


ライブが終了し、僕に絵を手渡してくれたあと「また会いましょう」と声をかけて井上さんは帰られました。そして数日後、ほんとに写真集が届きました。僕は正直言って少し驚きました。


入っていた井上青龍さんの写真集は、昭和の時代を映した非常に力強く、なおかつ優しさにあふれた素晴らしい写真ばかりで、僕は見入ってしまいました。


インターネットで調べてみると、井上青龍さんは大阪の釜ヶ崎地区の写真を撮り続けた写真家で、井上治子さんはどうやら哲学の先生であるようでした。不思議な嬉しい出会いがあるもんだなあ、と僕は感動を覚えました。井上治子さん、どうもありがとうございました!!遅ればせながら僕からも何かお礼を送らせてもらいたいと思っています。